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とある魔法士の軌跡(2)


「やあ」

 聞き覚えのある女性の凛とした声が、彼の歩みをとめさせる。少年はくるりと踵を返すと、声の主と正対した。視線の先にいる女性はにこやかに微笑むと、そのまま彼との距離を縮めていく。ハイヒールが地面を叩く音が、妙に小気味良い。

「あー…」


 彼はバツが悪そうな表情を浮かべると、彼女から目を背ける。少年をこの学校にスカウトしたのは他でもない彼女であった。
 すらりとした体型に、恵まれたプロポーション。さらりと腰ほどまで伸びた黒く艶やかな髪。外見に関してなら他の女性が羨むこと間違いなし。そんな彼女はが実家にやってきたときには、一体何事かと思ったものだ。

「三ヶ月ぶりの再会だというのにつれない反応だな、一宮(いちのみや)くん」

「別に恋人じゃあるまいし」

「何か言ったか」

「いえ、何も」

 先程までは非常に柔かかった彼女の表情が一転厳しくなった。どうやらNGワードだったらしい。少年は慌てて口をつぐんだ。

「……まあいい。手続きは全て終わったのか?」

「まあ一応。で、ちょっと聞きたいことがあるんですが東寮ってどこですかね」

「東寮は東にあるに決まっているだろう。何を分かりきったことを」

「いや、その東がどっちか分からないんですってば……やれやれ 」

 彼は大きい溜め息をこぼした。どうやら先が思いやられそうである。
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まとめ【とある魔法士の軌跡(2】

「やあ」 聞き覚えのある女性の凛とした声が、彼の歩みをとめさせる。少年はくるりと踵を返すと、声の主
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